2023年1月15日(日) 16時開演 勝田台文化センター

子どもネット八千代2022年度の最後の鑑賞は、小学生高学年から大人向けの人形劇「死神」でした。
人形劇団プークが古典落語の「死神」を人形芝居として作った作品です。


朝の搬入から。

プークのトラックがきた!テンションがあがります。


15、6名で荷物を運びます。すごい量に圧倒。でもこの1つ1つが舞台になるんだ、とワクワクします。
普通見られないこんな場面に立ち会えるのも嬉しい。

舞台演出のカギとなる装置、この大きな「盆」が勝田台文化センターのエレベーターには入りません。
プークさんと子どもネット八千代スタッフで協力して、階段で3階へ運びました!

看板制作はオレンジサークルさん。得意な絵で死神を表現してくれていますね。

ロビーには、死神をモチーフにした金銀の小判、酒、ロウソクを飾ったフォトスポットを設置。これらは、ひかり萱田サークルさんに協力してもらいました。取り組む中で、「死神」の話をたくさんしました!この死神の絵も秀逸です。

プークさんとの打ち合わせを終えて、さあ、開場です。

あいさつ係はメリーさんサークルさん。直前の練習でサッとできてしまうのは、さすが高学年の子どもネットの子です。

コロナ対策として、抗原検査の陰性を確認し、演者の方々にはマスクを外してもらっています。また、公演中は換気のため、扉を開けていました。
そんな中でも、舞台が始まれば会場がすーっと集中していきます。

落語のテンポを損なわず、場面転換では「盆」を使って舞台がまわり、照明と音響も加えて、表現力豊かな台詞と個性的な人形たち。高学年から大人向けの人形劇は、すごかった!

最後の下げは、みんながひゅっと息をのむ瞬間とその後の沈黙・‥ゾクッです。

プレゼント係はローズサークルさん。渡せてよかった、とアンケートにありました。こういうお仕事ひとつでも、子どもたちには貴重な体験ですね。

素晴らしいお芝居で観客を魅了した役者さんたちに拍手!
アンケートでは「たった4人で演じているとは思わず、驚いた」「人形の動きだけでなく声の演技がとても印象的だった」という感想が多数ありました。

終演後は、舞台に人形たちが飾られ、間近で見ることができました。子どもも大人も興味津々!じっくり拝見。

このカラフルでアシンメトリーなデザインの人形たちが、暗いステージに浮かび上がる画は芸術的でしたね!

そして、怒濤の搬出。舞台のパーツがどんどんプークトラックに積み戻されていきます。お手伝いしてくれたスタッフ、スタッフじゃないのに手伝ってくれた方々ありがとうございました。

ステキな色紙のプレゼントをいただきました!事務所に飾ってあります♪
 

この公演は、令和4年度八千代市市民活動団体支援金交付制度を活用し、多くの市民の方々にも観てもらうことができました。
「親子で楽しむライブステージ ~アートスタート2022」と題して開催した、7月の劇団うりんこ「きみがしらないひみつの三人」、8月の民族歌舞団荒馬座「ぴーひゃらどん」、12月の「0・1・2歳児親子のためのクラシックコンサート」「クリスマスファミリーコンサート」、そしてこの人形劇団プーク「死神」と、5つの対象事業が無事に終了しました。届け出にご協力いただいた八千代市民の皆さま、ありがとうございました!

さあ、すでに2023年度にむけて動き出していますよ♪

次は5月の「たかお晃市マジックショー ~シークレットガーデン~」でお会いしましょう!

アンケートでは、この作品を観て命や欲、人間や人生について考えた、素晴らしい舞台だったとの声が多くありました。抜粋してご紹介します。

-----子どものアンケートより-----

  • くやしがっているときの気持ちがひょうじょうでわかった(小4)
  • とてもおもしろかったです。死神けっこうこわかったです(小4)
  • 人形の声がとてもリアルだった(小5)
  • おもしろいところが多かったけど、世の中のきびしさが分かったので、主人公のような失敗を自分はしないようにしたいなと思いました。見ていてとても楽しかったです。(小5)
  • ユーチューブで「死神」を見たことがあったけど、とてもリアルに出来ていて、すごかったです。(小6)
  • 声の強弱や人形の動きがとてもリアルで迫力があって良かったです。(中学生)
  • 死神の人形が怖かった。小さいのはかわいかった。(中学生)
  • みなさんの声もすばらしかった。あんなファンキーな死神なら会いたい。(高校生)
  • 演出がすごかった。落語の「死神」見てみたい。(高校生)
  • 人形がキュビズム的でかっこいい(高校生)


-----大人のアンケートより-----

  • 200人近くいる観客が息をのむ瞬間が何度もありました。席が舞台から離れているのにゾーっとしました。
  • 顔の方向やライトのあたりぐあいによって表情がかわり、とても興味深かったです。死神の大きな力がとてもこわかったです。
  • 自分の行動や考え方を考えさせられました。人形がリアルで気持ち悪いのに美しくてすごかったです。
  • ぐるぐると回る装置で舞台が広く感じて場面変化が楽しかったです。人形たちも写真で見るよりこわくなくすごく愛らしかったです。個性的で。
  • 人形がとてもこわい!!でも表情が動いているように見えてくるので不思議です。
  • 4名の演者さんだったのですね。個性的な人形やせまい舞台で色々場面が展開し、楽しめました。(舞台中央の回る舞台がすばらしい)最後のどんでんがえしには思わず「ゾクッ」様々な教訓がつまった作品で考えさせられました。
  • 子どもが観るものとしてタブーとされテレビで見掛けなくなってきたような世界を久しぶりに観たような気もして、テレビ放送にはない良さを感じました。回る舞台、結構な速度でびっくりしました。
  • 人形がとても個性的で素敵でした。演者さんにより命が吹き込まれ、小さな所作まで見入ってしまいました。予定調和に終わらせないラストも今の子ども達にぜひ見て欲しいと思いました。
  • 本当に素晴らしかったです。お話はもちろん表現の幅の広さと、とんちのきいた面白さ。演出や舞台の工夫など最高でした。死神のデザイン、特にお気に入りです。
  • たくさんの人形は超個性的でそれだけで笑える。こわいテーマだからこそ、この人形がいびつだったりと納得しました。
  • 最高でした。プークなので期待していましたが、その期待を大きく上回る素晴らしい劇でした。人形の顔にまずほれこみました。芸術的です。人間のどうしようもない程深い貪欲もとてもリアルに納得できました。回転する舞台で女性の演者さんが真ん中に座って、向きを変えるだけで即座に別の人形を動かす技にも驚きました。観て良かった!

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