11月の「子どもの創造表現フェスティバル2024」に子どもネット八千代から出演した小学生6人の人形劇チーム「レックスホイップリ」。
子どもネット八千代のSNSを通じて、活動をお伝えしてきましたが、ブログにまとめてみました。
【本番終了後のSNS投稿文】
ついに、動物落語『ぞろぞろ』のお披露目の日がやってきました❗️
「市民会館大ホールで何かをやることなんて僕は初めてかもしれない」
リハーサルの舞台袖、スタッフや関係者の振る舞いから、ガチガチに緊張していた子どもの1人が小さな声で言いました。
「心臓が飛び出てしまうよ」
「あそこのところ、うまくやれないかもしれない…」「ねーねー、これ本番?本番?」
音楽がかかった瞬間、操られた人形みたいに2組の人形はトコトコと壇上の中央まで出て行きました。
リハーサルではタイミングが合わなかったパンダ夫婦も、本番ではぴったり息を合わせて頭を下げて挨拶できました。
リハーサルで起こったまさかの人形首落ち事件も、大至急の修理で、本番での修羅場を免れることができました。
各人形には、それぞれの動きの課題と修正が最後まで残っていましたが、本番は120%の集中と勇気で見事に乗り切りました✨
振り切った演技を最後の最後で披露したキツネの勇気、自分なりの微調整を最後に決めてきた子ども達の挑戦は見事でした👏👏👏







演技終了後、袖に引けてきたときの彼らの歓喜と高揚感は忘れられません!
人形劇団ひとみ座スタジオ見学バスツアーから始まったこの取り組みも、9回に及ぶ子ども達のZoom会議、多くの人たちの手伝いのもと試行錯誤した人形制作、先生をお招きしての人形操作練習と、振り返ってみると盛りだくさんの数ヶ月を駆け抜けました。
落語の落ち「ぞろぞろ」の表現にこだわった私たちの動物落語『ぞろぞろ』はこれにて一件落着であります‼️
👉これまでの活動は、Instagram・Facebookから #レックスホイップリ で検索🔍
「表フェス」に向け結成されたレックスホイップリ。きっかけは8月末に参加した川崎にある人形劇団ひとみ座のスタジオ見学と人形劇ワークショップのバスツアー。
「人形劇、やってみようよ!表フェスに出てみない?」と話が出て、集まったのは小学3年生と4年生の6人。新しい会員が多く、表フェスが何かもよくわからない状態で出演を決めてくれました。
大人が1人入って週1ペースで1時間のZoom会議。劇団名は?題材は何にする?配役は?登場人物の動物の種類は?人形の作り方は?大道具は?小道具は?セリフは録音する?

なにしろゼロからのスタートなので、決めることがたくさんありました。Zoom会議では子ども達がとっても活発に意見を出し合い、大人を驚かせました。みんなで話し合い、自分達の主張をぶつけ合いながら、最終的に全員が納得いく内容に決めていく様子に成長を感じたそうです。チーム名だって、「恐竜好きだからレックスがいいな」「ホイップはどう?」「ストプリにハマってる」こんな意見を全部抱き合わせて決めたんです、すごい(笑)!
登場人物の構想も固まってきて、事務所や近くの台町公会堂で、手探りながら人形制作を進めました。とにかく表フェスまで時間がないので、ひとみ座ツアーに参加した大人の会員にも制作を手伝ってもらうことに。







10月末にはいよいよみんなで人形劇団ひとみ座の「9月0日大冒険」を鑑賞。楽しみながらも、人形劇を演じる側の視点を持って舞台を観ました。
11月に入ってようやく人形が揃いました。メンバーのつてで、人形劇をやっている方に人形操作を指導していただけることに!
いざ人形を動かしてみると、ぎこちなく、同じ動作の繰り返しになってしまいます。どうにもイメージ通りにいきません。軽いと思っていた紙とボンドの人形も重くなってきて、泣き言が出ました。
ところが、「自分の肩と背中は見せない」「大きくふりをする」「自分の番以外は動かない」と教えてもらい、大きく動いてみることに集中すると、人形に命が吹き込まれていくようでした!






緊張しながら、なんとかセリフも録音できました。あとは各自で台本を読み込み、音源を聴きながら練習しました。全員で集まれる回数は少なかったけれど、Zoom会議を活用し効率よく進めることができました。
最後の「ぞろぞろ」の落ちをどう表現しようか?どうやったらインパクトのある落ちになるか、試作品を作り、みんなで知恵を絞りました。
また、演じてみて、自分たちの動画を観ながら、どうすれば観客に伝わるかな?試行錯誤です。
本番1週間前の練習では、最後の落ちの演技に失敗。
じゃあ、失敗した時はどうすればいい?も話し合いました。
そしてリハーサルでは人形の首が取れるハプニング!



こうやって迎えた本番でした。
活動を見守ってきたたくさんの人が駆けつけてくれ、拍手喝采!
プロと出会ってその世界を知り、自分たちも新しい世界に挑戦し、仲間と協力しながら、市民会館の大ホールという大舞台で発表するという貴重な経験ができました。
子ども達からは「舞台袖で出番を待っている時間がすごく緊張した」「とても楽しかった。来年もまたやってみたい!」「チームのみんなと仲良くなれて嬉しかった」との感想が寄せられました。本番を終え、数日が過ぎるにつれ、達成感を感じているようでした。
達成感を感じたのは子どもだけではありません。親も一緒に駆け抜けました!仕事しているお母さんが多く、大変な時もあったかもしれません。でも仲間と関わりながら子どもと同じゴールを目指した時間は、きっとかけがえのないものになったと思います。
このチームを引っ張ってくれた1人は、「子ども達がこちらの想像以上の発想力と集中力を発揮!」「子どもネット八千代が培ってきた組織力と、子ども達を見守る大人の層があったからこそ成し得た」「観ること、ワークショップで体験したことを子ども達の目線で表現する場所は大事だと再確認した」と話してくれました。
【関わった大人の感想の抜粋】
- 個人では経験できないことを、多くの大人たちの力を借りながら経験させることができました
- 子ども達の自由な発想と逞しさに胸躍った数か月でした
- 何もないところから自分たちで作り上げる楽しさや難しさを学び、本当によい経験になりました!
- ZOOMでの会議、台本・人形作り、録音など初めてのことをやるときの子どものワクワクを側で嬉しくみていました。
- この活動が始まってからは、子どもが活き活きとしていて、面白いといつも色々話をしてくれました。
- みんなと仲良くなれたのも嬉しかったようです。
- 出来上がった作品は子ども達にとって忘れられないものになりました!
ずっとみんなの心に残る素晴らしいステージになりました!レックスホイップリの挑戦、大成功~♪
