6/3(金) 人形劇団ひぽぽたあむ代表、永野むつみさんによる講演会『今こそ芸術を人育ちに~受け止める力を信じて~』を開催しました。

子どもネット八千代の活動の中で特に大切にしている鑑賞体験を支える大人たちの勉強会。一般参加の方も合わせて35名が参加しました。

ショータイムの始まりです

マイクありますが、むつみさんは人形劇の舞台でもマイクはお使いになりません
さあ、始まります♪

お気づきでしたか?講演中はずっと立ったままなことを…

「わたしのお話は新しい知識を手に入れるタイプのものではなくて、私のお話を聞きながら自分のあれやこれやを思い浮かべる時間です」「そのとき何を感じ何を考えたか?ということだけが残る時間です」

「大人たちが芝居を観続けるということにどういう意味があるのか、誰の何を育てるのか」

TEDさながらの白熱授業!

「言葉の下に『ね』を付けてしゃべる小さな人たちは、共感することを知って生まれてきてるんだよね」

「マスクをしていても、マスクの下の本性を見抜く力のある群れがあるということ、小さな人たちの方がうんとそれを持っているんだよね」

人形劇の舞台を通して子どもを見つめたむつみさんの圧倒的な観察力がすごい

泣いて笑って自分を見つめて

「自分の力で元気になっていく」

「芝居(アート)を観ながら、そこに差す光で自分の心のうちを見直してんのよね」

言葉のシャワーを浴びた後の皆さん

感想より抜粋
・芸術ってなんのためにあるのか?何がいいのか?それを言い表すのは難しいのかなと思っていましたが、むつみさんの経験と分析からまるで学問のようで 私の中にスーッと入ってきた感じがしました。
・まずは自分のためにアートに触れたいと思います。
・私自身が楽しみながら同じ空間で共有できる時間を作りたいと思った。
・鑑賞はとてもプライベートな体験なんだなと改めて思いました。
・「大丈夫、大丈夫」自分を励ましていたのは多分、きっとそれはアートの力だったと思います。
・なんだか息子に伝えたくなりました。
・今日からまた頑張ろうと思いました。

むつみさんの講演会ではいつも心が大きく動きます。
そして、その内容を掌握してお伝えすることが大変に難しい。
私は、芝居(アート)を大人自身が観続けたり子どもに手渡したりすることは、アートを通して自分のこれまでを振り返ったり未来をかたち作ったりすること、たくましく自分らしく生きてゆくことにつながるから大事なことなんだと受け取ってみました。

なぜ鑑賞なのだ、舞台芸術なのだの答えを探したくてむつみさんに会ってみたのに、最後に強く思ったのはお話に出てきた人形劇「かえるくん・かえるくん」の中の「ぼくにもわからない…」という台詞を味わうためにもう一度「かえるくん・かえるくん」を観てみたい。
そんなことでありました。

むつみさん またお会いします

今回の事業に携わってくれた皆様、むつみさん ありがとうございました。 (HANEDA)