2023年10月18日(水) 八千代台文化センター

日本のお隣の国、韓国にも日本と同じように昔話や古くから伝承されてきた遊びがあります。そんな韓国の文化を小学生のみなさんに触れてもらおうと、「韓国の伝承あそびを体験しよう」を、市教研の午後に開催しました。

会場の入り口には、韓国の昔話「トラの恩がえし」をモチーフにした看板を設置しました。また、折り紙でつくったチマチョゴリ、韓国の伝統である五方色を意識した飾りつけをしました。韓国の絵本のコーナーも作りました。

※写真はクリックで拡大できます


参加者は受付でネームシートをうけとり、好きな韓国柄のシールと、折り紙でつくったチマチョゴリ(女性が着る衣装)か、パジチョゴリ(男性が着る衣装)を選んでもらい、席へ。

お手本を見ながら、自分の名前をハングル文字で書き、韓国語で自己紹介の練習をしました。初めて書くハングルに、ちょっと戸惑ったり、スラスラ書ける子もいました。

次にテーブル毎に、ネームシートを見せながら、韓国語で自己紹介をしました。

「アンニョンハセヨ、チョヌン〇〇イムニダ。」 

参加者の1人が、「アンニョンハセヨは、おはよう、こんにちは、こんばんは、のどれでも使えるんだよ」と教えてくれました。韓国に住んでいた経験のある子で、もちろん、自己紹介もバッチリ!本場の韓国語を聞くことができました。

韓国のお話を聞くために、八千代市在住の油彩画家、林美蘭さんに来ていただきました。在日3世である林さんは、祖母を描いた作品を見せながら、そのルーツについてお話をしてくれました。


また、韓国の遊びや楽器についてイラストを使ってわかりやすく教えてくれました。最後に子どもたちから、「どんな食べ物が好きですか」、「キムチは小さい時から食べるんですか?」などの質問がありました。

後半はグループに分かれ、伝承あそびを体験しました。

一つは「チェギ」です。日本の蹴鞠のようなもので、落とさないように足で蹴って遊びます。

講師の秋山加奈美さんの指導のもと、ペットボトルのキャップと梱包ひもを使って「チェギ」を作りました。簡単にカラフルでかわいい自分の「チェギ」ができました。

もちろん、本物のチェギも用意しました。

さあ、遊びの時間です。蹴って遊ぶから、独自の遊び方を開発していました。手で飛ばしてみたり、手で打ち合ったり、両足で挟んで跳ばしたり、私たちが想像していない遊びが生まれていました。

もう一つは「トゥホ(投壺)」です。こちらは矢を入れ物に投げ入れる遊びです。

参加者はまず自分の矢を作りました。それから色々な形の入れ物に投げてみました。大きな子は遠くから。小さな子は近くで。そして投げるのが上手な子が、こうやるんだよ、と教えていました。

最後にみんなに感想を発表してもらうと、「トゥホがおもしろかった!」「チェギがおもしろかった!」「身近に韓国の文化に触れる機会があってうれしかった」などの声があがりました。
 
アンケートでは、「伝承遊びは家でも作れたりして楽しめるのもあるので、とてもいいなと思った」「英語だけでなく色んな言語があることをもっと身近に感じて欲しいので、今回のように自己紹介が出来たり、絵本が見れるのは良かった」「異文化交流をしながら、新しいお友達と遊べるのは良い機会となり楽しそうだった」などの感想をいただきました!
 

今回は子どもゆめ基金の助成金を活用し、八千代市教育委員会の後援もいただき、八千代市内の小学校にチラシを配布することができました。その結果、幼児から高学年まで幅広い年齢の子どもたちが集まってくれました。韓国のあそびを通して、楽しく韓国文化に触れることができたと思います。今までより少しでも韓国に興味を持っていただけたら、嬉しいです。

(鑑賞部 内藤)