2024年8月1日(木) 八千代市市民会館第5会議室
【会員限定】人形劇団ひとみ座「9月0日大冒険」事前交流会 報告
8月のサークル長連絡会のあとに、10月に鑑賞する人形劇団ひとみ座「9月0日大冒険」の事前交流会を開催しました。
ひとみ座より、制作の来住野(きしの)正雄さんをゲストにお招きし、制作意図や作品に込めたメッセージ、人形劇の裏側、生の舞台の良さとは?ご自身のプロフィールや子育てについてなどなど、参加者からの質問に答えつつ、いろいろなお話を伺うことができました。


作品の制作意図は?
「9月0日大冒険」を制作するにあたり、2つの要素に重点を置いたそうです。
ひとつは、「冒険」。
今、子どもに危ないことってなかなかさせられない。
でも、こわいものなど負のものでも体験しないとわからない。
お芝居の中での疑似体験だけでもいいから、冒険を味わって欲しい。
時間が経つとそれを自分の体験として落とし込んでいくんです。
ふたつ目は、「子どもたちの関係性」。
実は3人の主人公たちのコミュニケーションがメインです。
子どもたちの心にやりとりをメインにしたいと初めから思っていました。
そこを描く限り、普遍性はある。
普段仲が良いわけじゃない子と過ごす。
自己主張するからぶつかる。
ぶつからない為に自己主張をしない選択を取りがちだけど、自己主張してぶつかった結果、そのあとちゃんと仲直りをすれば、それを超えていける。
どの時代も人間関係は難しい。
今の子どもたちって仲直りもうまくできなくて、人とぶつかるのが苦手だったりする。
「自己主張する→友達とぶつかる→仲直りする」ことの良さを伝えたい。
コミュニケーションをはかることによって出来ていく人間関係の強さみたいなことを感じて欲しい。
そんな思いがこもっている作品だそうです。
ぜひ、子どもたちに感じてもらいたいですね!


作品の見どころ
「9月0日大冒険」はホールや体育館向けの作品。
恐竜が大きいです!1メートル30センチくらいあります。
迫力が増すので、絶対に前に寄って観て欲しい!
それに、すごく細やかに人形を使って(=遣う)いるので、ぜひ前の方の席で観てほしい。
人形劇って、人間が普通にやっていることを人形でやるのって実はすごく難しいんです。
「ご飯を食べる」を3人がかりでやったりします。
「頭を使う」
「左手でお椀を持つ」
「右手はお箸を持つ」
鏡を見て練習します。
劇中、「泳ぐ」シーンがありますがこちらも難しいです。
「足を使う」
「頭を使う」
「バシャバシャさせる」
別々に動かして、呼吸を合わせます。
例えばせーので言うセリフ、距離があると合わないんです。
そこの呼吸を合わせるところも、通が観るポイントです。
だそうです。
注目して観てみましょう!!
生の舞台の良さ
いつでも停止できるテレビや動画は、相手が介在しない。
でも、お芝居やコンサートの生の舞台は、相手がいて、相手の状態に合わせてそれを受ける。
役者もその場にいる人たちの空気を受けて、返す。
生だと、その場にいる子どもたちの反応だったり、いろんな要素が起こるから楽しい。
また、自分でピックアップして観てるポイントがあったりします。(=人によって観てるところが違う)
そんな注目の仕方が出来るのが生の舞台。
とお話してくださいました。
子どもネット八千代のスタッフで、この作品の下見をしましたが、とにかく観客の反応が良かったです!
子どもたちのリアクションが大きくて、心の声が出ちゃって、つぶやきや呼びかけがあちこちから聞こえてくる。子どもたちがお話の世界に入りこんでいる様子が見てとれました。それも含めてすごく楽しかった!
生の舞台ならではの良さですよね。体験したことがない人に、ぜひ感じてもらいたいです。


「劇場」で観ること
私たち子どもネット八千代は、全国にある「おやこ劇場」「こども劇場」という団体のひとつで、親子で定期的に生の舞台を観ることを、活動の柱のひとつにしています。
全国のおやこ・こども劇場で公演してきた来住野さんが、通称「劇場」で観ることの良さをお話してくださいました。
普通、小さいお子さんが観劇に行く場合、その場に緊張を感じるものですが、劇場の子どもたちは、「あの子と会う」「あの大人に会う」と楽しみにリラックスしています。そこに行くこと自体が楽しみなんです。
最大の楽しみは友達と走り回ること(笑)。それもOKとしてくれるのが劇場さん。
1日が安心・安全で楽しい。会場作りも工夫されてるなといつも思います。
子どもたちの観劇の様子を、周りの大人も見ているし、お母さんもその瞬間を共有している。
社会として子どもを育てている集団だなと思います。陽の目は浴びにくいんだけれども、地域を、国を、創っているグループだなあと。
来住野さんは、役者として演じている時もこう感じていたそうですが、制作担当としていろんな劇場の人と話をするようになって、より実感したんだそうです。
確かに、私たちは舞台を観る子どもたちの様子もよく見ているので、鑑賞会で「○○ちゃんがこうやって見ていた!」と、成長を感じることが多いです。一緒に年月を重ねているからこそですね♪
生の舞台を家族や友人たちと一緒に鑑賞する良さを、私たちはいつも感じているのですが、これを言語化して人に伝えるのがすごく難しい。
大きく大きくうなずきながら、お話を聞き、あっという間の1時間でした。
ここに書いたのはほんの一部です!


こうやってプロの方と出会い、普通なら聞けないようなお話を聞いたりして、舞台を観る前から楽しめるのは、子どもネット八千代会員の特権です。
公演当日がますます楽しみになりました!
来住野さんには、その後、ひとみ座見学ツアー&ワークショップでまたお世話になりました。
▼報告ブログはこちら
▼人形劇団ひとみ座「9月0日大冒険」公演詳細





